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円空展

 神戸大丸ミュージアムの「円空展」に行ってきました。
 3/20の午後3時ごろ異常に真剣にいろいろな仏像のポーズを真似していた変な奴がいたら、それは私です。
 で、感想などをつらつらと。

 円空という人は、"影"の作家なのだなぁ、と思う、眼の入れかた一つとっても、どの角度で光があたると、やさしい表情になるかを考えながら(感じながら)彫っているのが分かる。

 したがって、ポストカードや図録に見られるきれいにライティングされた写真がとても奇妙に感じられる。

 円空が"庶民の仏師"であったのも、とてもよく分かる。
 木切れ、木っ端の片面だけを使い、丁寧に、静かに考えながら彫る。
 古い民家などに円空の仏像は多いというが、その情景を想像してみる。

 "朝な夕なの光を浴びて、煤けたか、漆を一回だけ塗った、黒ずんで少し反り返った神棚に、木切れを使った仏像が微笑んでいる。 家人はその前にひざまずき、ただ、何も考えずに拝んでいる。"
 といった感じだろうかね。

 ま、もちろん、ご本人は
 「俺仏門に入ったから彫るからよー、そんな一生懸命頼みなさんなって、ち、かったりーなー」
 とか思いながら彫ってたりする可能性もあるのだが。

 実は今回は、眼の彫りを中心に見てきたのだが(私は仏像は眼を中心に見ることにしている)。
 眼を墨で入れる、ただ線で彫る、周りをくぼませて眼球が感じられるようにする、鼻筋を通してみる、鼻を彫らない、影であらわしてみるなど、さまざまな工夫を凝らしていて楽しかった。
 
 余談だが、この鼻を影であらわしてみるというのは、現在の漫画の手法にも通じるものがある。
 後期に入り、仏像の抽象度が増すにつれて、真正面から見た平面状の形状が強調され、鼻が一本の線で、影で表されていくというのは、実は非常に漫画的な発想なのだなぁ、と思う。
 こういったさまざまな文化的資源の積み重ねの上に、日本の漫画の隆盛(と没落)というのはあるのですねぇ、などとも考えてみる。

 取りとめはない、まとめる気もない。
 以上、こんなところで。

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