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興福寺国宝展。

 ということで、興福寺国宝展に行ってきましたよ。

 そしてその後、本家興福寺にも行って参りました。
しかし、近鉄に久しぶりに乗ったのだけれど、近鉄沿線ってぇのは本当にある意味で大阪の、ていうか日本の縮図なんであるな、難波~上本町までは地下鉄で、そこから地上に出ると鶴橋あたりの"都会の、中心からやや外れた場所"。
 そしてそれが徐々にグラデーションのように郊外都市化していき(寂れ果てたショッピングモールなども見え)、山手の方に入ると高級住宅街、生駒の山には遊園地があって・・・ほら「20世紀都市郊外開発記」みたいになってきたでしょ、て、ちが~、わない。

 え、あ、そうそう「違わない。」 なぜかっていうとね、興福寺の仏像たちには、私は「バブルのにおい」を嗅いでしまったんだよ。
 今回は、そんな、お話。
 

 大体、"興福寺には信仰の動線がない"とか言われて、正本堂(中金堂)の建て直しを計画してるみたいだけれど、そもそもそんなことを気にして、大伽藍を築こうってのがバブリーな発想だわね。
 そいでもって運慶だか快慶だか知らないけれど、"慶派"の人たちの彫る仏像って、なんだってあんなにも、「マッチョ」なんでしょうかねぇ。
 あ、だから"兄貴系"が好きな人なら、十分に、十二分に楽しめると思いますよ、お姐さん、って誰なんだ。
 
 まぁ、筋肉のリアリティーだかなんだか知らないけれども、何もわざわざ「坊さんが口角泡を飛ばして教義の内容について議論する様子」なんかを像にするこたぁないでしょうに。
 どうも鎌倉期の芸術ってのは初めて武家政権ができたこともあってか、ことさらに華美さ、マッチョさを競うようなところがある気がするんだけれど、そういえばそういう思想が流行った時期でもあるんだよねぇ、日蓮はマッチョかつクレイジーな御仁だし、西行も「行け行け西行、ドンと行け」な別れの図とかが残ってるし、うーむ。

 で、まあそういったわけで、その「華美さ、豪奢さ」にちょっと疲れて「バブルのにおい」なんかを嗅いでしまったわけでさぁね、私は。
 しかし、そうはいっても西洋でもルネッサンス芸術って、ことさらに人間のリアリティを求めるあまり、マッチョな図像がたくさん描かれているわけだし(ダビンチとか、ミケランジェロとか)、あれもバブルのなせる技、の部分があるわけだけれども(おお、チューザレー・ボルーチアー)、「浮かれまくって、地に足のついてない」状態でしか花開かない文化、芸術ってのは確実にあるわけだから、それでもいいのかねぇ、とか日和ってみたり。

 まぁいいか、あと帰りに立ち寄った東向商店街で「奈良の方が京都よりも店とかの建物が低い」だとか、古代米を使った粽(ちまき)「笹餅飯」がおいしかったり、なぜかみこしが通ったり、昔なつかし系のおもちゃ屋で昔なつかしの"ルービックマジック"を買ったり・・・いろいろあったんだけど、今回の話は、ここまで。 以上、ごめん、なんか、まとまらんかった、誰に、謝っているのか、私。

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